『声』に悩む女が身をゆだねる濃密な振動。

 ヴァイブレータ

2003年/ヴァイブレータ製作委員会/95分/ステューディオスリー、シネカノン配給
監督/廣木隆一 脚本/荒井晴彦 原作/赤坂真理(講談社文庫刊) 
出演/寺島しのぶ 大森南朋 田口トモロヲ
2月7日(土)〜20日(金)
12:50 14:40 16:30 
18:20
2月21日(土)〜3月5日(金)
20:20
 

 頭の中に聞こえる声に悩み、アルコール依存と過食、嘔吐を繰り返す女、早川玲。酒を買おうと 入ったコンビニで、長靴の男を見て反応した声が言う。「あたし、あなたにさわりたい。」その瞬間から、トラックに乗る男と女の72時間の振動が始まる。寺島しのぶの無垢な演技と存在そのものが胸に沁みる大人のロードムービー。
2003年東京国際映画祭優秀女優賞受賞

 

 決戦!アンディ・ラウVS反町隆史

 フルタイム・キラー[全職殺手]

2001年/香港/101分/彩プロ配給
監督/ジョニー・トゥ ワイ・カーファイ
原作/エドモンド・パン
脚本/ワイ・カーファイ 
製作/ジョニー・トゥ ワイ・カーファイ アンディ・ラウ
出演/アンディ・ラウ 反町隆史 サイモン・ヤム
2月21日(土)〜3月5日(金)
12:30 14:30 16:30 
18:30
 

 非情な世界に身を置き、あえて孤独な生活を送る殺し屋。その彼を蹴落とし、自らが頂点に登りつめようとする新人。敵対しながらも、互いの存在をリスペクトしあう男 と男が、華麗に火花を散らす香港ノワール大作。マレーシア、タイ、シンガポール、韓国、日本そして香港を舞台に闘いが繰り広げられる。反町隆史が香港映画初出演にして、香港映画界のビッグスター、アンディ・ラウと共演。一歩もひかない演技をみせる。『ミッション』『暗戦』など香港ノワールの旗手、ジョニー・トゥの腕が冴える。

 

 プーミョンさん、自転車こいでどこ行くの...?

 自転車でいこう

2003年/115分/モンタージュ製作、配給

監督:杉本信明  撮影:南幸夫


2月21日(土)〜3月5日(金)
10:20
2月29日は字幕付上映


 

 李復明(リ・プーミョン)は二十歳。大阪は生野区に住む、お喋りの好きな自閉症の青年だ。福祉作業所の営業係として毎日自転車で町へ製品を売りに行くが、行く先々で誰かに話し掛け営業を忘れてしまうほど。仕事が終わると学童保育所で、同世代のスタッフたちと賑やかに過ごす。障害者と健常者が自然な形で共生する姿を描いたユーモア溢れるドキュメンタリー。

 

テクノ、アイドル、インディーズ、'80年を味わい尽くす!

 1980

監督・脚本:ケラリーノ・サンドロヴィッチ
出演:ともさかりえ 田口トモロヲ 及川光博
2003年/東北新社、東京テアトル、キングレコード、博報堂、TOKYO FM/123分/東京テアトル配給
3月6日(土)〜19日(金)
11:30 16:50
3月20日(土)〜26日(金)
14:20 19:30
 

 劇団ナイロン100℃のケラリーノ・サンドロヴィッチ初監督作品。
1980年、東京に暮らす三姉妹。ダンナと喧嘩して実家に帰ってきたカナエ、アイドル生活に見切りをつけたレイコ、聖子ちゃんカットの高校2年リカ。三者三様の乙女心を、徹底した時代考証でポップに描く。

 

 緊迫の159分。日本映画の醍醐味ここにあり

 赤目四十八瀧心中未遂

監督:荒戸源次郎
原作:車谷長吉
脚本:鈴木棟也
撮影:笠松則通
出演:大西滝次郎 寺島しのぶ 大楠道代 内田裕也 大森南朋
2003年/159分/赤目製作所配給


 

 鈴木清順『ツィゴイネルワイゼン』、阪本順治『どついたるねん』などプロデューサーとして腕を振るってきた荒戸源次郎が、原作に出会ってから6年の歳月をかけ完成させた芸術大作。
尼崎に流れ着き、薄暗いアパートの四畳半でモツ肉の串を差し続ける男と、背中一面に迦陵頻伽の刺青のある女の道行。


    3月6日(土)〜19日(金)    13:50 19:10
3月20日(土)〜26日(金)   11:30 16:40
3月27日(土)〜4月2日(金) 18:50〜21:20
特別レイトショー
3月6日(土)  22:00〜24:40
3月13日(土) 22:00〜24:40
3月20日(土) 21:45〜24:25


ハンセン病の詩人、塔和子の世界

 風の舞


監督:宮崎信恵
ナレーター:寺田農
詩の朗読:吉永小百合
2003年/59分
3月13日(土)〜26日(金)
10:20〜11:20

 

 1996年、ハンセン病の患者を社会から強制隔離してきた「らい予防法」が廃止になった。
病気が癒えてもなお社会に出て行くことを許されず、実名を伏せ、肉親との絆さえ断ち切られ、長期にわり過酷な人生を負わざるを得なかった元患者さん達の苦しみ、悲しみ、怒り・・・・。
詩人である塔和子さん(13歳で発病、国立療養所大島青松園に強制隔離)の詩をたどり、真摯に今を生きている多くの元患者さん達の姿、慟哭の思いを伝え、その『歴史と今』を見つめる。

 

衝撃の問題作が、黒川芽衣主演でついに映画化!

 問題のない私たち


出演/黒川芽以 江尻エリカ 野波麻帆
原作/牛田麻希 木村文
2004年/98分/レジェンド・ピクチャーズ配給
3月27日(土)〜4月9日(金)
10:10〜11:50


 

 「死ぬくらいの勇気があるなら刃向かっていけばいいのに・・・」。笹岡澪は、悪びれもせずクラスメートのマリアをイジメている。ところが明るくて誰にでも好かれる転校生・麻綺の出現により事態は急変、今度は自分がイジメのターゲットに!!
執筆当時、現役女子中学生だった牛田麻希の同名小説をもとに『鬼火』、『チンピラ』などの脚本を手がけてきた森岡利行の監督第2作。この年代の「世界の見え方」
をリアルに映像化したかつてない学園映画だ!!

 

ふくろうのみが真実を知る奇っ怪な連続殺人。

 ふくろう


モスクワ映画祭最優秀主演女優賞受賞
監督・脚本・美術/新藤兼人
撮影/三宅義行 音楽/林光
出演/大竹しのぶ 伊藤歩 
2003年/近代映画協会/119分/近代映画協会、シネマ・クロッキオ配給
3月27日(土)〜4月2日(金)
12:00 14:10 16:20
4月3日(土)〜4月9日(金)
12:00 14:10 16:20 18:30
 

 1980年、東北の山奥で見つかった男9人の白骨死体。最後まで村に住んでいた母娘の消息は誰もわからず、ただふくろうだけが真実を知っているかのごとく鳴くだけだった...。
圧倒的媚態で男を翻弄する女を演じるのは大竹しのぶ。現役最長老の新藤兼人監督が脚本から美術まで手がけ、人間の本性をブラックに炙り出す豪快作。